カシオピア輝いて
今週のお題「読書の秋」
とりあえず書くことがない時はお題に頼ろうと決めました。
どうも、やぎやまです。
私の住む街ではもうすっかり寒くなって、そろそろ秋も終わりそうな雰囲気です。
❝読書の秋❞のお話をするには多少出遅れた感がございますが、気にせず書いていきたいと思います。
昔、好きな子が図書委員をやっていて、その子と何とか仲良くなりたいがために図書室に通って本を沢山読んだ・・というようなエピソードは全く持っておりません。
持っておりませんが、本は多少読む方ですので勿論好きな作品はあります。
私が読むものはほとんどが小説で、ホラー・サスペンス・ミステリといったジャンルに偏っています。
その狭い知識の中から私が必ず人にオススメする作品はこちら。
恒川光太郎さんの「夜市」です。
妖怪たちが様々な品物を売る不思議な市場「夜市」。ここでは望むものが何でも手に入る。小学生の時に夜市に迷い込んだ裕司は、自分の弟と引き換えに「野球の才能」を買った。野球部のヒーローとして成長した裕司だったが、弟を売ったことに罪悪感を抱き続けてきた。そして今夜、弟を買い戻すため、裕司は再び夜市を訪れたー。
奇跡的な美しさに満ちた感動のエンディング!魂を揺さぶる、日本ホラー小説大賞受賞作。
完全にジャケ買いでしたが、私はこの作品で泣きました。
ホラー大賞を受賞していますが、怖い話ではありません。
話の内容も勿論ですが、恒川さんはとても美しい文章を書きます。
やぎやまとしては、その美しい文章を一度読んで頂きたいという思いで勧めています。
美しい文章といえばもう一人、宮沢賢治さんが浮かびます。
国語の教科書等にも載っているだけあって本当に綺麗な文章だなぁといつも思います。
やぎやまは「よだかの星」というお話が一番好きです。
ちなみに私が持っているのは右の「銀河鉄道の夜」(文庫本)で、その中に「よだかの星」も収録されています。
ある本を読んで、感想を書いたり、考察をしたりというブログが沢山あって、それを書いている人達は本当にすごいなぁといつも思います。
思いますが、みんながそんな風に出来る必要はないのです。
ただ、面白かったなぁ とか、あのシーンが好きだな とか、あのキャラクターが好きだな とか、そんな単純な感想だけでもいいと やぎやまは思うのです。
面白かったか面白くなかったか、それだけでもいいと思うのです。
長い感想や深い考察は必須ではないのです。
「本」というものは人間が発明したものの中で最も素晴らしく、最も優れているものだとやぎやまは思います。
遥か昔に生きていた人が書いたものを共有出来る。
本を開くだけで色々な世界へ旅が出来る。
本の中には人生が詰まっている。
こんなに素晴らしいものに触れずに生きるのは勿体ない。
「読書の秋」をきっかけに読書を楽しむ人が増えるといいなぁと思います。
ではまたお会いしましょう、やぎやまでした。