震える舌~血だらけの口と薄ら笑いの女医がホラーすぎる~
最近また寒さが戻ってきて、ダウンコートがしまえません。
どうも、やぎやまです。
昨日の夜、映画を見たので紹介したいと思います。
震える舌
監督:野村芳太郎
キャスト:渡瀬恒彦、十朱幸代、若命真裕子、中野良子ほか
【あらすじ】
ある日、マンションの近くで泥んこ遊びをしていた女の子・三好昌子が、落ちていた小さな釘で手にケガをした。
よくあるケガだと思い自宅で一般的な消毒など手当をしたが、数日後に歩き方がおかしいことに気付く。
父の昭と母の邦江が聞いてみると、昌子は「歩ける。けど歩きたくない」と言い、話し方もどこかいつもと違う。
昭と邦江は昌子を病院に連れていくが、「大したことはない」と診断され、取り合ってもらえない。
やがて昌子は痙攣を起こし、自身の舌を噛み切って悶え始めた。
大学病院での専門医による検査の結果、昌子は破傷風にかかっていることが判明し、隔離された病室に入院することになった。
破傷風ってみなさんご存知とは思いますが、実態はいかがですか?
破傷風に罹るとどんな症状でどういう状態になるかはご存知ですか?
ちなみにやぎやまは知らなかったです。
「破傷風は怖い」「傷のある手で錆びた金属を触らない」
というようなイメージ?知識?はありますが
それ以上を知らないんですよね。
そこでコチラ。
興味のある方は読んでみて下さい。
でまぁ映画の方なんですが、まぁーキツかったです。
トラウマレベルですねこれは。
原作者は三木卓さんなんですが、
どうやら、娘さんに起こった実話を元にしているらしいです。
破傷風の症状で「後弓反張」というものがあるそうなんですが
後頚部の筋および背筋、上下肢筋の筋緊張または痙攣により
頸部を強く背屈させ、全身が後方弓形に反り返る状態。
これで背骨が折れる患者もいるらしいです。
背骨折れるって・・どんだけ反るんだよ・・怖い。
これを作中何度も子役がやります(流石に背骨は折れないけど)正直本当怖いです。
舌を噛んだのか口から血が出まくって歯を食いしばり
「ヴゥゥゥゥゥィ"ィ"ィ"ィ"ィ"ィ"」みたいな叫び声。
あまりにショッキングなので
血を吐いてないVer.の写真を載せました。
本来はこれに加えて口の周り血だらけです。
これだけでも十分怖いけど・・・
あとね、古い映画って音も画も悪いから余計怖いんですよ。
デカイ音は音割れしてるし・・もう・・ヤメテ・・
破傷風って多分この頃まだあまり知られていないものだったんでしょうね、
両親は自分も感染したんじゃないかと精神的に追い詰められていくんですよ。
医者がいくら言っても信じないし。
娘が未知の病気に罹ったら仕方ないですよね。
しかも死の危険もある訳で。
それを毎日傍で見ていたら精神もやられるであろう。
映画全体に漂う絶望感と悲壮感がすごいんですよね。
子役の演技も本当上手いですし
両親が追い詰められて病んでいく様は見てられない。
あとこの映画でひとつ気になったんですけど、
担当医師役の中野良子さん
この人、終始薄ら笑い浮かべてるんですよね。
この薄ら笑いで両親に向かって
「(状態が)悪くなりました」
お前笑いながら何告げてんだよ。鬼か。
冷静なアピールかもしれないけど薄ら笑いはやめなさい。
でまぁ最終的には治るんですけど。
あまりに唐突に治ったんでちょっと面喰らいましたが。
案外現実なんてそんなものかもしれないですね。
話が作りこまれていてリアリティもあってすごかったです。
面白いか面白くないかとかいう作品ではなく
破傷風の恐ろしさを知るいい映画だと思います。
ちなみに今回この映画を見終わったあとの
やぎやまの表情はこちら☟
複雑な表情です。
全体的にきついわ~とか
破傷風怖すぎだろ・・とか
両親めっちゃ病んどるやんけ・・とか
え、そんな唐突に治るもんなん?とか
まぁそういう感情をごちゃ混ぜにした複雑な表情です。
名作には違いないので興味のある方は是非、ご覧になってください。
ではまたお会いしましょう、やぎやまでした。