ライオン・キング~誰とは言わんが絶対許さん~
今日めちゃくちゃ寒いです。
どうも、やぎやまです。
一昨日の記事冒頭でカマキリの話をチラッとしたんですけれども、そのカマキリりゅうじ君が一昨日帰ったらいなかったんです。
毎日毎日通る度に「む!怪しい奴!」みたいな感じで睨まれてましたけど、いなくなると何だか寂しい気持ちです。
大丈夫かな、どこ行ったのかな、と心配して朝出る時と帰った時、階段をキョロキョロ探しながら家に入るんですが、どこにもいないんですよね。
きっと旅に出たんだなぁと昨日の夜やぎ旦那と話していました。
今朝、うちの前で睨みをきかせてました。
何だよ!ただのおでかけかよ!睨むなよ!無事でよかったよ!!
で、今日の記事ですが、ライオンキングを観てきました!
久々の映画館(笑)
まずやぎやまは小さい頃からライオンキングが大好きなのです。
吹替のVHSを持っていて、恐らく50回以上は観ましたね。大袈裟でなく。
ちょいちょい入る歌も大体歌えます。そのくらい好きです。
映画の方も行く時間帯には吹替しかなかったので吹替で観ました。
ではではアニメ版と比較しつつ感想を書いていきたいと思います!
すんげぇ長いです。あと超ネタバレしまくってるのでこれから観る予定の方は観てからの方がいいかもしれません。
オープニング
いやー・・うっかり泣きそうになりましたよ。
アニメ版とあまりに同じで、歌も声がソックリで感動です。
アニメ版の動物たちの動きもそのまま実写になった感じ。
このオープニングは本当にすごい。
アニメ版ファンのハートをグッと掴みますね!
映像の綺麗さでも引き込まれるし、アニメ版を再現してくれるのはすごく良いです。
キャラクター
ムファサ
声!!が!!アニメ版と同じ!!
大和田伸也さん!!!!!!
同じ声優さんでやってもらえるのは本当に嬉しい。
アニメのイメージそのままで見たい人間にとってはこの上ない。
しかしアニメ版から20年以上経っているのに同じように声を出せる大和田伸也さん・・・本当すごいですよ。
うわぁぁー!!!って感動の雄叫びを上げました、心の中で。
ありがとう大和田伸也さん。本当にありがとう。
シンバ(子供Ver.)とザズー
いやもう・・実写シンバが可愛いのなんの。
見て下さいこの愛らしい・・可愛いとしか言いようのない・・飼いたい。
バナナのクチバシさんことザズーはアニメ版より(クチバシが)スリム。
声はどちらも似てました。が、シンバの棒読み感が気になる。
歌唱力は え、これ本当に子供・・?ってなるくらい凄かったです。
めちゃめちゃ上手かった。
でもセリフ部分の棒読み感もう少し何とかならんか・・
大人になったシンバは賀来賢人君。
歌は非常にうまかった。プロか!?ってくらいうまくてビックリ!
ただ演技の方は・・まぁ・・許容範囲程度でした(笑)
スカー&ハイエナ達
ハイエナ達は名前が変わってる。
スカーの手下のハイエナでメインが3匹なんですが、メスのシェンジは同じ。
まぁキャラや位置づけなんかは違う感じですけど・・
残り2匹のエドとバンザイが、カマリとアジジとかいうハイエナに変わってました。
左からエド、シェンジ、バンザイ
アニメ版シェンジはもう少し愛嬌があったんですが、実写版はかなり邪悪な感じに変えられてましたね。女ボスみたいな。
小物臭がハンパないシェンジが好きだったんだけどなぁ。
エドとバンザイの位置にきたカマリとアジジに関してはすごく良かったです。
まぁアニメ版エドは見るからに狂気の塊ですしね・・実写には無理か(笑)
で、スカーなんですけど。
鬣の色はあえて変えたそうです。
実際黒い鬣のライオンもいるんですが、種が違うとかで。
色はいいけど実写スカー、ちょっと禿げ上がってない・・?
あと何が一番ダメって、声。
アニメ版と全く違う、イメージすら被らない声。
やぎやまスカー大好きなので目が厳しくなってるかもですけど、
スカーは壤晴彦さんの声が最高だったんだ!!!!
せめて似た声出せる人を使ってよ!!!!
というか最早キャラ自体が違う、アニメ版と。
スカーは悪役然としているけど王族だけあってどことなく気品があって、ユーモアもあるし、なかなか愛嬌があるキャラクターなんですよ。
ムファサやシンバに嫉妬をして卑屈になっていたり、幼い頃 父の関心はムファサだけで自分は愛されていなかったと思っていたり、そういう心の傷があるからスカーはスカーなんだよ。
実写版のイメージは淡々として冷血でただの邪悪な独裁者って感じ。なんか自信すら持ってそうな佇まい。
そんなのはスカーじゃない!!!
あとなんであんなに棒演技なの?どういう気持ちで演じてたのか本当聞きたいんですけど。
ちょっとスカーだけは絶対に許さない。
ラフィキじいさん
なんか・・祈祷師感UPしてました。
ずっと謎の呪文?を呟いている怪しい猿・・(笑)
アニメ版のイメージではもっと、ひょうきんなジイサンって感じだったんだけどな。
キャラクターが全体的にクールな感じになっちゃってるんですよね。
実写版ということはアニメのように表情で喜怒哀楽を表現する訳にはいかない。
だからこそ声の演技がすごく大事だと思うんですけど、ちょっと大袈裟くらいにやった方が良かったんじゃないのかな。
アニメを実写にする、しかも動物モノで、ということをちゃんと理解して演技をしてくれていたのだろうか、と思ってしまう。
歌唱力も大事な映画かもしれないけど、やっぱり一番大事なのは演技力でしょう。
ティモン&プンバァ
アニメ版よりかわいい(笑)
特にプンバァ、キャラもアニメ版よりかわいい!
アニメ版よりのんびりおっとりな感じが良かったです♡
最後声優見てビックリしました。
佐藤二朗さんでした。
えっ?佐藤さんそんな声出せるの!?っていう(笑)
得意のアドリブっぽいセリフも入ってて面白かったです。
ストーリーとシーン
ムファサとスカー
冒頭のムファサとスカーの間の確執が垣間見えるシーンです。
ムファサの王としての自信とは対照的なスカーの卑屈さがよく分かるシーンでしたが・・
実写版では火花バッチバチな感じで、スカーちょっと責めすぎじゃない?と思いました。
あとスカーがいなくなる時に「永遠に幸あれ」だったか言ったんですけど、これムファサを殺すシーンで使うセリフなのに何でここで使っちゃうの?
スカーが一気にただの中二病みたいになっちゃってます。
シンバとスカー
シンバがムファサに王国を見せてもらったあと、スカーのところへ遊びにいくシーンです。
アニメ版ではスカーはシンバに対して「良い叔父さん」のスタンスを保ちつつ、言葉巧みに誘導して陥れる感じなんですが、実写では憎悪や嫉妬を隠そうともしない感じ。
ムファサとのシーンでもそうだったんですが、全身から「いつか殺してやる」感が滲み出てる。そういうの隠して。
ここわりと好きなシーンなんですが、
シ「スカー叔父さん!当ててみて!」
ス「俺はナゾナゾ遊びが大嫌いだ」
シ「父さんに王国を見せてもらったんだ!
僕のものになるんだ!ぜーんぶだよ!ヘヘヘッ」
ス「そうか。飛び上がって喜べなくて悪いな。今腰が痛いんだよ」
シ「ねぇ叔父さん?僕が王様になったら、叔父さんはどうなるの?」
ス「間抜けな叔父さんだ」
シ「ははは(笑)変な叔父さん!」
こんなやりとりがあるんですけど、実写版ではスカーのセリフがなく、シンバが 自分が王様になったら叔父さんにも命令したりするんだ、不思議だね 的なことを言うだけです。
いやそれは流石に殺意を覚えるかもしれない(笑)
命令したりすんのかよ(笑)
ピリピリしすぎだよ~実写版!
ハイエナ登場
ハイエナの登場シーンがかなり変わっていたのが残念です。
アニメ版では迷い込んだシンバとナラを前にこんなやりとりをします☟
シェ「おやまぁ見てよバンザイ。この連中は何さ?」
バ「ん~・・なんだろなシェンジ~?エド、お前はどう思う?」
エド「オゥ!ゲへへへッ オゥ ゥェヘヘヘヘッ」
バ「あぁ~俺もそう思うぜぇ?いけねぇな!不法侵入で!」
と、こんな感じなんですが。
エドのヤベー奴感がすごいでしょう?
バンザイはよく分かりましたよね、エドの言葉(?)が。
この一瞬のやり取りで見事にハイエナの小物感が表現されているじゃないですか。
あとちょっと抜けてそうな感じも。
でも実写版ではカマリとアジジのやり取りが面白かったです(笑)
岩の上に寝転ぶカマリにくっついて寝転ぶアジジ。
カ「近いんだよ!他にも空いてんだろ!」
ア「あぁごめん」
ぐるっと回って反対側からまたくっついて寝転ぶアジジ
カ「だから近いって!わざとだ、絶対わざと。嫌がらせだよ」
こんな感じのやり取りがチラホラあってクスッときました。
スカーの歌
大好きなスカーの歌がめちゃめちゃ短くなって変えられてました・・悲しい。
シンバの歌とかアレンジ加えながらフルで歌ってたのに・・どうしてスカーにだけそういうことするの?
まぁ声がダメな時点で歌聞いたって気に入らなかったかもしれないけど、でもスカーの歌本当に好きだからちゃんとフルでアレンジしてほしかった!他の歌と同じように!!
未だに全部歌詞も見ないで歌えちゃうくらい好きなのに!!
歌に入る前のやり取りも好きだったけど当然無かったですね。
ちなみにこんなやり取り☟
ス「ハァァ~・・ここにいるのは馬鹿ばっかり・・」
バ「アンタも馬鹿ってことかい?だって俺たちの仲間だもんな!」
ス「・・光栄だ」
シェ「あぁ~さすがはライオンだね!言うことに火ってモンがあるよ!」
で、ここから二言、三言あって歌に入っていく訳ですが・・スカーとハイエナが初対面みたいな設定に変わってるせいで色々おかしなことになってるんですよね。
スカーとハイエナ達は何年も一緒に過ごして仲良く(?)してきたっていう原作の設定がないと、スカーが何年も計画を練ってたっていうのがおかしな話になってくるじゃないですか。
だってハイエナがいないと出来ない計画なのに。
ヌーの暴走
スカーがシンバを谷へ連れていき、そこへヌーを暴走させシンバとムファサを亡き者にする計画のシーン。
このシーンは凄かったです!
スクリーンで見ると物凄い迫力でヌー達が迫ってきます。
シンバの吠える練習シーンもめっちゃ可愛かった♡
けどやっぱりスカーなんだよなぁ・・
淡々とシンバを責めるというか・・例え偽りでも優しさが無いのは違和感。
ヌーが暴走したあとさも味方のようにムファサを呼びにいくシーンも微妙だった・・
アニメでは☟
ス「ムファサ!大変だ!ヌーが暴走して・・!急げ、シンバが谷にいる!」
と、焦った感じが出ていて本当にシンバを心配している風なので、ムファサもザズーもまんまと騙されてしまったんですね。
ですが、実写では淡々と説明するだけで全く心配の欠片も見えない。
それはお前怪しすぎるだろう、いくら何でも。
その後シンバを何とか助け、崖を這いあがるムファサ。
スカーは爪を立てて手を抑え、ムファサを突き落とす。
「王よ、永遠に幸あれ・・・」
はい、ココ!!このシーンで言うのこのセリフは!!
なんで冒頭の関係ないとこで出しちゃったかなぁ!?
落ちていくムファサを見てしまうシンバ、
実写シンバ「父さーーーん!!!!!(棒読み)」
いや、もう歌唱力は十分だから演技のお勉強してよ・・
最愛のお父さんが死んじゃったんだからもっと辛そうにしてよ・・
アニメ版は良かったよ?本当に泣きそうな声でさ。
その後のスカーとのやり取りでアニメ版では☟
ス「シンバ・・何をした・・・」
シ「ヌーが暴走して・・父さんは僕を助けようとして・・」
「・・違う!僕がやったんじゃないんだ!」
ス「もちろんだとも・・どこにいる、こんな惨いことをする奴は・・」
「だが王は死んだ・・お前の命と引き換えに死んだ・・」
「あぁっ・・お母さんが知ったらどう思うか・・」
シ「・・・どうすればいいの?」
ス「行け。逃げろ、遠くへ。そして二度と戻るな・・」
とまぁこんな感じでスカーはあくまでシンバの味方のふりです。
心配してシンバの事を親身に考えているふりをして追い詰めるわけです。
うーん、えげつない。
ですが、実写版ではただただシンバを責めるようなことを言います。
シンバがムファサを殺したというような直接的な表現まで使って。
やっぱりスカーのイメージとキャラがかなり違うんですよねぇ‥
スカーの狡猾なイメージが実写ではあまり見られないのが不満。
ラフィキじいさん喋る
シンバが成長してナラと再会、プライドランドの状況を聞いた後のシーン。
だいぶ飛びましたが(笑)
シンバが一人思い悩んでいるところへラフィキじいさんが謎の歌を歌います。
このシーンもすごく好きなんですけど、めちゃめちゃシリアスなシーンに変えられてて悲しかったです。
アニメ版では☟
ラ「アサンテサーナ、スクワッシュバナーナ、ウェウェーヌグー、ミミアパナ、ァ トゥッピトゥットゥトゥピトゥトゥ♪」
※謎の歌繰り返し
シ「うるさいな・・おい静かにしてくれ」
ラ「どぉ~にも止められんのじゃよ、ウィーヒッヒーww」
シ「気味の悪い猿だ・・おい付いてくるな!誰だお前!?」
ラ「お前こそだーれだ?」
シ「僕は誰だ・・分からなくなった・・」
ラ「わしは知っておるぞ。教えてやろう」
「・・アサンテサーナ、スクワッシュバナーナ、ウェウェーヌグー、ミミアパナ!」
シ「もぉぉ!何を言ってるんだ!どういう意味なんだ!?」
ラ「お前はヒヒってことじゃ。わしゃ違う。ウィヒヒヒヒww」
シ「付き合ってられないな。どうかしてるよ」
ラ「違う、どうかしてるのはお前の方だ。自分が誰かも分かっとらん!」
シ「じゃあお前は知ってるのか!?」
ラ「知ってるとも。お前はムファサの息子だ。・・・さらば!」
文字に起こしてみるとラフィキじいさんがかなりキチガイじみてますね(笑)
でもこのふざけたテンションのラフィキじいさんが好きだった。
親しみやすくて良かったのに。クスッとくる良いシーンなのに。
実写版は真面目一辺倒って感じでちょっと怖い感じなんですよねー。
プライドランド
プライドランドへ戻り、沢山のハイエナを前にどうする?となったシーン。
ティ「で、あいつらを何でおびきよせようってんだ?」
シ「囮を使おう」
ティ「名案だな!・・おぉい」
シ「頼むよ!奴らの注意をそらせるためなんだ!」
ティ「何しろってんだ?フラダンスでも踊れってのか?」
からの☟
ワオ!
食べてごらん肉の塊♪
プンバァならお味もいいぜ♪
コレステロール!たっぷりだ!
並べよ食べたけりゃ♪
は~~~らぺこかい!?(ハイハイハイ♪)
ほ~~~らベーコン!!(ハイハイハイ♪)
か~~わいいブタちゃん!!(ハイハイ♪)
あんたもすぐなれるッ♪
この最高に笑えるシーンを省くなんて。
分かるよ、実写でフラダンスは無理だよね。
でも歌が歌えるんだからこのままやってほしかったよ。
代わりにBe Our Guest歌い始めたのはちょっと笑ったけど(笑)
まとめ
全体的に可能な限りアニメ版に寄せているのはやぎやま的には良かったです。
総合で言うと面白かったし、楽しめました。
映像も本当に綺麗で動きも自然、これがCGなのか?と思うほどです。
それだけでも一見の価値アリかなと。
ただやっぱり細かいところは結構気になる。
実写でリアルを追求したと言ってももう少し表情作ることは出来たのでは?
表情がなさすぎていまいち感情移入しきれない。
吹替の棒演技はもっと何とかなった筈では?
声の演技だけでももっと大袈裟にオーバーにしても良かったのでは?
そんでスカーの声。歌。キャラ。これだけは絶対許さん。
新しい風を入れたいとか話題性がどうとか、そういう大人の事情はやめてほしい。
ライオンキングの実写って時点で話題性は抜群だからちゃんと声の演技が出来る人にしようよ。
歌唱力も大事かもしれないけど、実写なんてのはアニメのように表情をくるくる変えられないのだから、まず演技だよ。
今日帰ったらライオンキング(アニメ版)見よう。
ではまたお会いしましょう、やぎやまでした。